2014年12月4日木曜日

LEVEL6.関数について

研修中にJavaやPHP、VBを勉強されている方はご存知だとは思われますが
プログラムたるもの、ユーザがわざわざ計算式を組まなくてもいいように
ユーザ側がよく使う計算や、OSが持っている変数を呼び出すため
アプリケーションが標準で装備している関数を持っています。

今回は関数について説明します。

LEVEL5で使用した利益表を使って説明します。

年間を通しての総売り上げを求めてみます。

当然どこかのセルに「=B2+B3+B4+・・・・B13」と書いてもいいのですが
面倒です。
Excelには各セルの値を足し合わせる「SUM」関数があります。
SUM関数を使用して、売り上げを求めてみましょう。

E1セルに「年間総売り上げ」と記入し、
F1セルの内部に「=SUM(B2:B13)」と書いてEnterを押します。
すると、F1内部が各月ごとの売り上げを合計したものが表示されます。














プログラムを知らない人に対して引数、返り値の概念を説明します。
関数はある値を元に関数に定義された動作を行います。
SUM関数は先ほど説明しましたが選ばれたセルを足し合わせて計算しますので
引数は「選ばれたセル」ということになります。
この例では「B2:B13」が引数です。

SUM関数に引数「B2:B13」を与えた結果、「6806000」といった値が返されました。
この返される値のことを返り値、もしくは戻り値といいます。


アプリ担当の方は問題ないでしょうが、インフラ担当の方も引数、返り値の概念はわかっておいてください。この業界を勤める上では基本となりますし、インフラであってもシェルスクリプトなどのプログラムを書くことは非常に多いです。
インフラだからプログラムわからなくていい、ではなく
製品の内部的にどういった動きがされるかといった面には想像をつけてください。

でなければ、一生運用オペレータをやるといったことになりかねます。
この業界に入った以上は、多少はプログラムの論理概念は勉強して下さいね。



続いてIF関数の説明をします。
IF関数の引数は以下の通りです。
=IF( 論理式 , "比較式が正の場合の戻り値" , "論理式が否の場合の戻り値" )

いきなり小難しくなりましたが、例を挙げて説明するとわかりやすいと思います。

売り上げが前月より増えた月について説明します。


Excelの画面右下のSheet1を右クリックして、
[移動またはコピー(M)]をクリックします。












その後、コピーを作成する(C)を選んでOKボタンを押してください。














シートが新しくコピーされますので、E1とF1をそれぞれ消してください。

E3セルに「=IF(B3>B2,"○","×")」と入力し、

E3セルをE4からE13に貼り付けます。

すると以下のような結果になると思います。




















「 B3>B2 」、つまり①2014年2月の売り上げが2014年1月の売り上げより多いかどうかを確認していて②多い場合は"○"、③少ない場合は"×"が出力されるようにしています。

さっきのIF関数の説明に当てはめるとこうですね

=IF( ①, ②, ③)


このIF関数ですが一番使う関数といっても過言でないくらいよく使います。
目で見て「多いかどうか」を確認するのは今回はまだ数が少ないからいいですが
1000行以上あるようなシートで行うのは至難の業です。
ぜひ覚えておいてください。


その他さまざまな関数がありますが、今回は省略します。
次のLEVEL7で特に使用する関数は追加で説明します。




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